「構造化データって何?」
「SEOに効果はあるの?」
「実装方法を知りたい」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
結論からお伝えすると、構造化データとは検索エンジンが理解しやすいようにページに関する情報を定義するデータ形式のことです。構造化データを実装することで、リッチリザルト表示が可能になり、検索結果でのクリック率向上が期待できます。検索順位に直接影響を与えるものではありませんが、ユーザーの利便性向上に効果的です。
この記事では、構造化データの定義からできること、実装方法、確認方法まで、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 構造化データとは何か
- 構造化データができる2つのこと
- 注意点とガイドライン
- 構造化データに必要な2つの要素
- マークアップする2つの方法
- 実装の確認方法
構造化データとは?
構造化データとは、検索エンジンが理解しやすいようにページに関する情報を定義するデータ形式のことです。
HTMLは文書構造や段落などを指示できても、言葉の意味は指示できません。構造化データを使うと、Webページの理解をサポートできます。
例えば、HTMLだけでは「100」が重量なのか価格なのか分かりませんが、構造化データを実装すると価格と100が紐づけでき、検索エンジンは100が価格を示していると理解できます。
セマンティックウェブとの関係
セマンティックウェブとは、W3Cが提唱しているWeb構想です。機械処理ができるメタデータなどをHTMLに付与して、語彙の意味や分類、定義を行います。
構造化データはセマンティックウェブの実装例であり、HTMLにマークアップを行い検索エンジンの理解をサポートします。Googleも構造化データの使用を推奨しています。
構造化データができる2つのこと
できること1:リッチリザルト表示ができる
リッチリザルトとは、通常の検索結果に比べて視覚的に見やすく表示できる拡張機能です。
視認性が高く検索結果画面で目を引くため、通常表示のサイトよりもクリックされやすくなります。Milestone Researchの調査結果によると、リッチリザルト表示された1ページ目のクリック率は平均58%(非表示では約41%)とされています。
代表的なリッチリザルトの種類:
- FAQ:複数の質問が検索結果に表示される。クリック率が最も高い
- パンくずリスト:ページの階層を可視化。どの階層のページにアクセスできるか一目で分かる
- 評価や価格の表示:商品やサービスの評価、価格を検索結果に表示
- How to:使い方や手順を見やすく表示。テキストのみ、テキスト+画像、テキスト+動画の3パターン
- イベント:直近のイベントを3列縦に並べて掲載
ただし、構造化データの実装=リッチリザルト表示ではありません。様々な要因が検索結果表示に影響を及ぼすため、必ずリッチリザルト表示できるとは限りません。
できること2:検索エンジンにコンテンツ内容を理解してもらいやすくなる
構造化データを用いて語彙の意味や定義を行うことで、何のコンテンツなのか分かりやすくなります。
例えば、「コップ」という語彙があった場合、構造化データを使い「カフェ」であることを示すと、「コップ」というカフェがあることを検索エンジンが理解できます。
また、構造化データはHTMLに埋め込まれるためクローラーが理解しやすく、検索結果への反映の短縮やコンテンツのクロールにかかる時間の短縮も見込めます。
構造化データの注意点
注意点1:Google未サポートの構造化データを使用しても意味がない
検索エンジンによりさまざまなマークアップ方法を導入していますが、Googleが対応している方法は全体の一部に過ぎません。Googleがサポートしていない方法で実装しても、リッチリザルト表示を始め検索に役立つことはありません。
注意点2:Googleが提示しているガイドラインを守る必要がある
ガイドラインを守っていないとリッチリザルト表示ができなくなります。
リッチリザルト表示ができなくなる主なケースは以下の通りです。
- 構造化データの内容が誤解を与えている、または適切ではないと判断した場合
- ユーザーに表示されない情報に関する構造化データを実装している
- 構造化データを保持するために空白のページを作る
- Googleの品質に関するガイドラインに違反している
構造化データは順位に直接影響を与えない
構造化データは、実装することで検索順位に直接影響を与えるものではありません。GoogleのJohn Mueller氏も同様の発言をしています。
ただし、ユーザーの利便性が向上することでアクセス数を増加させる効果は十分に期待できます。FAQをリッチリザルト表示するとクリック率が87%も向上するというデータもあります。
構造化データの目的:
- リッチリザルト表示でユーザーの利便性を向上させてアクセス数を増加させる
- 検索エンジンにコンテンツを適切に理解してもらう
構造化データのメリットを最大限に活かせるケース
ケース1:すでに基本的な競争力を身につけている
構造化データを実装したからといって、必ずリッチリザルト表示されるとは限りません。サイト自体がユーザーにとって最適だと判断されなければ、リッチリザルト表示されない可能性が高いです。
すでに検索結果で15位以上を獲得できている場合は、短期間で恩恵を受けやすいです。
ケース2:構造化データの実装を継続できる仕組みが整っている
コンテンツが増える場合には、その都度適切なカテゴリーの構造化データを実装する必要があります。チームや委託先で構造化データの実装ができる環境が整っていると有効活用できます。
構造化データに必要な2つの要素
要素1:ボキャブラリ
構造化データを定義する規格のことです。代表的なものが「Schema.org」で、Yahoo!やMicrosoft、Googleなどで共同運営されています。
Schema.orgの語彙の例は以下の通りです。
- 人名:name
- 画像:image
- 調理時間:cookTime
要素2:シンタックス
構造化データをHTMLに記述するときの文法です。
- JSON-LD(Google推奨):JavaScriptの記述方法を採用。HTMLのどのページにも記述でき、既存のコードの書き換えが不要
- microdata:HTML5の一部として作成された表記
- RDFa:HTML5の拡張機能
構造化データをマークアップする2つの方法
方法1:HTMLを使いマークアップする
ボキャブラリを定義し、JSON-LDなどを用いてHTMLに構造化データをマークアップします。
コードミスやボキャブラリの定義ミスがあると検索エンジンが正しく認識できない可能性があるので注意が必要です。
方法2:Googleの構造化データマークアップ支援ツールを使う
Googleが提供しているツールを使い、ノーコードでシンタックスを作成できます。
- 構造化データマークアップ支援ツールにアクセス
- 構造化データを実装したいページのURLとカテゴリーを入力
- 「タグ付けを開始」をクリック
- テキストをマウスで選択し、定義する語彙と紐づける
- 「HTMLを作成」をクリック
- 自動生成されたシンタックスをコピーして該当箇所に貼り付け
決められたカテゴリーでしか作成ができず、細かな指示はできない点に注意しましょう。
構造化データが実装できているか確認する方法
確認方法1:リッチリザルトテスト
Googleが提供している無料の診断ツールです。
構造化データの実装を確認したいURLを入力し、「URLをテスト」をクリックします。
結果の見方:
- 「アイテムが検出されませんでした」→ 構造化データが実装できていない
- 「有効なアイテムを検出しました」→ 構造化データが実装できている
コードの検証も可能です。URLを入力する部分に構造化データのコードを入力して確認できます。
確認方法2:Google Search Consoleで確認
クローラーが構造化データを読み取れたか確認でき、エラーがある場合にはエラーの詳細を把握できます。
- Google Search Consoleにログイン
- メニュー内の「拡張」をクリック
- 「解析不能な構造化データ」を選択
- エラーがなければ、構造化データが問題なく実装されている
警告が出ているとリッチリザルト表示ができないわけではありませんが、ユーザーの利便性が低下する可能性があるのでできるだけ早く修正しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 構造化データはSEOに効果がある?
A. 検索順位に直接影響を与えるものではありませんが、リッチリザルト表示によるクリック率向上や、検索エンジンのコンテンツ理解促進に効果があります。FAQのリッチリザルト表示ではクリック率が87%向上したデータもあります。
Q. 構造化データを実装すれば必ずリッチリザルト表示される?
A. いいえ、必ず表示されるわけではありません。サイト自体がユーザーにとって最適だとGoogleに判断される必要があります。検索結果で15位以上を獲得できているサイトは恩恵を受けやすいです。
Q. どのシンタックスを使うべき?
A. JSON-LDがGoogle推奨です。HTMLのどのページにも記述でき、既存のコードの書き換えが不要というメリットがあります。
Q. 構造化データの実装は難しい?
A. Googleの構造化データマークアップ支援ツールを使えば、ノーコードでシンタックスを作成できます。ただし、細かな指示が必要な場合はHTMLでの直接マークアップが必要です。
まとめ:構造化データでリッチリザルト表示を狙おう
この記事では、構造化データの定義から実装方法まで解説しました。
重要ポイント:
- 構造化データは検索エンジンの理解をサポートするデータ形式
- リッチリザルト表示でクリック率向上が期待できる
- 検索順位に直接影響を与えるものではない
- Googleがサポートしている方法で実装する必要がある
- ガイドライン違反はリッチリザルト表示ができなくなる
構造化データに必要な2つの要素:
- ボキャブラリ:Schema.orgなどの定義規格
- シンタックス:JSON-LD(Google推奨)などの記述文法
次のステップ:
- サイトの現状の検索順位を確認する(15位以上なら効果を得やすい)
- 構造化データマークアップ支援ツールで実装を試す
- リッチリザルトテストで実装を確認する
- Search Consoleでエラーがないか定期的にチェックする
構造化データはSEOの直接的な効果よりも、ユーザーの利便性向上が主な目的です。サイトの基本的な競争力を身につけた上で、効果的に活用しましょう。

