「Googleに評価されるサイトを作りたいけど、何を守ればいいの?」
「ウェブマスター向けガイドラインって聞くけど、今はどうなってるの?」
「検索結果から削除されないために、最低限やるべきことは?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
結論からお伝えすると、Googleウェブマスター向けガイドラインは2022年10月に大幅更新され、現在は「Google検索の基本事項(Google Search Essentials)」という名称に変わっています。このガイドラインに違反すると、検索順位が下がるだけでなく、最悪の場合Googleの検索結果から完全に削除される可能性があります。
この記事では、2022年10月13日に更新された最新版をもとに、SEO実践者が押さえておくべき重要ポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)とは何か
- 2022年10月の大幅更新で何が変わったのか
- 技術要件・スパムポリシー・ベストプラクティスの3本柱
- 17種類の違反行為と具体的な対策
- 高品質サイトを作るためのベストプラクティス
Google検索の基本事項とは?30秒でわかる概要

Google検索の基本事項(Google Search Essentials)は、Googleの検索結果にサイトを掲載させるために守るべき最低限のルールと要件を定めた公式文書です。
このガイドラインは2002年に「ウェブマスター向けガイドライン」として作成され、20年以上の歴史を持ちます。GoogleはYouTube動画でガイドラインの重要性を次のように説明しています。
「ウェブマスター向けガイドラインに違反した場合、検索結果でのパフォーマンスに悪影響を及ぼし、場合によっては検索結果から削除されることもあります」
つまり、このガイドラインはSEO対策の「最低ライン」であり、違反すれば致命的なダメージを受ける可能性があるということです。
「Essential」に込められた意味
2022年10月の更新で名称が変わった際、「Essential」という言葉が使われました。この言葉には以下のような意味合いがあります。
- 必須条件
- 本質的
- 極めて重要
- 絶対不可欠
つまり「基本事項」とは初歩的な意味ではなく、「Googleの根源的ベースとなる極めて重要な要綱」を指しています。
2022年10月13日の大幅更新|何が変わったのか

名称の変更
| 区分 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 英語 | Webmaster Guidelines | Google Search Essentials |
| 日本語 | ウェブマスター向けガイドライン | Google検索の基本事項 |
「ウェブマスター」という用語の廃止理由
Googleが「ウェブマスター」という用語をやめた背景には、以下の理由があります。
- 1993年に初めて使用された古い用語である
- Google自身の調査で、現在のWeb専門家はほとんど使用していないことが判明
- SEO担当者、オンラインマーケター、ブロガー、Web開発者、サイト所有者などの呼称が主流になっている
ちなみに、Google Search Consoleも2015年に「Google Webmaster Tools」から名称変更されています。
新ガイドラインの構成
旧ガイドラインは「一般的なガイドライン」と「品質に関するガイドライン」の2部構成でした。新しいGoogle検索の基本事項は、以下の3本柱で再編成されています。
- 技術要件:Google検索で表示されるためにWebページに必要な最低限の要件
- スパムに関するポリシー:検索順位低下やインデックス削除の原因となる禁止行為
- 主なベストプラクティス:検索結果での表示を改善するための推奨施策
技術要件|検索結果に表示されるための最低条件

技術要件は、Google検索で表示されるためにWebページが満たすべき最低限の条件です。
要件1:Googlebotがブロックされていないこと
Googlebotとは、Googleのクローラー(ロボット)のことで、Web上のページ情報を収集しています。
ブロックされる主な理由は以下の2つです。
- robots.txtでクロールを禁止している
- ページが非公開になっている(ログインが必要など)
確認方法としては、Search Consoleのインデックスカバレッジレポート、クロールの統計情報レポート、URL検査ツールなどが利用できます。
要件2:ページが機能していること
エラーページ(404 not foundなど)はインデックスに登録されません。実際のURLを訪問して確認するか、URL検査ツールを使用しましょう。
要件3:インデックス登録可能なコンテンツの存在
空のファイルやスパムポリシー違反コンテンツは登録されません。Search Consoleの「インデックス」→「ページ」でエラーを確認できます。
スパムに関するポリシー|17種類の違反行為

Googleはスパムに対して以下の方法で対処しています。
- 自動システムによる検出
- 必要に応じた人間による審査
- 手動による対策(手動ペナルティ)の実施
ペナルティを受けると、検索順位の大幅低下や検索結果からの完全削除という結果につながります。
17種類の違反行為一覧
| No | 違反行為 | 概要 |
|---|---|---|
| 1 | クローキング | ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示 |
| 2 | 誘導ページ | 特定キーワードで上位表示を狙うためだけのページ |
| 3 | ハッキングされたコンテンツ | セキュリティ脆弱性を突かれて配置されたコンテンツ |
| 4 | 隠しテキスト・隠しリンク | 検索エンジン操作目的で人間には見えにくくした要素 |
| 5 | キーワードの乱用 | 検索順位操作目的のキーワード詰め込み |
| 6 | リンクスパム | 検索ランキング操作目的のリンク |
| 7 | 機械生成トラフィック | 自動クエリ送信やスクレイピング |
| 8 | マルウェア・悪意の動作 | ユーザー体験に悪影響のソフトウェア |
| 9 | 誤解を招く機能 | アクセスできないサービスをアクセス可能と誤解させる |
| 10 | 無断複製コンテンツ | 他サイトから無断複製したコンテンツ |
| 11 | 不正なリダイレクト | 悪意を持った異なるコンテンツへの誘導 |
| 12 | スパム自動生成コンテンツ | 独自価値のないプログラム生成コンテンツ |
| 13 | 内容の薄いアフィリエイトページ | 独自価値のないアフィリエイトページ |
| 14 | ユーザー生成スパム | ユーザーによってサイトに追加されたスパム |
| 15 | 著作権侵害による削除通知 | 大量の著作権侵害削除通知 |
| 16 | オンラインハラスメントの削除 | 個人情報ポリシー違反コンテンツ |
| 17 | 詐欺や不正行為 | 詐欺・不正コンテンツ |
特に注意すべき6つの違反行為

17種類の違反行為の中でも、特に注意が必要なものを詳しく解説します。
1. 誤解を招く機能
実際には提供していないサービスを提供すると装う行為です。
具体例としては以下のようなケースがあります。
- アプリストアクレジット生成ツールを装うが、実際は提供しない
- 特定機能を提供すると装い、ユーザーを誘導して虚偽広告を表示する
2. 無断複製コンテンツ
他サイトのコンテンツを無断で複製する行為は、明確な違反です。
具体例は以下の通りです。
- 他サイトのコンテンツを元のソース引用なしに転載する
- 他サイトのコンテンツに若干の修正(語句の類義語置換など)のみを加える
- 他サイトのコンテンツフィードをそのまま掲載する
- 付加価値なく他サイトの動画・画像を埋め込むだけ
3. 内容の薄いアフィリエイトページ
商品説明やレビューが販売元から直接コピーされており、独自コンテンツや付加価値がないページは違反となります。
重要な対策として、アフィリエイトページは自分のオリジナル体験談、レビュー、撮影写真をメインコンテンツとして作成してください。
4. ユーザー生成スパム
サイト運営者ではなく、訪問ユーザーによって生成されたスパムも対象です。
具体例は以下の通りです。
- ホスティングサービスのスパムアカウント
- フォーラムのスパム投稿
- ブログへのスパムコメント
- ファイルホスティングプラットフォームのスパムファイル
対策として、WordPressではトラックバック機能をオフにする、コメント機能をオフまたは承認制にする、スパムブロックプラグイン(Akismet等)を導入するなどが有効です。
5. 著作権侵害による削除通知
有効な著作権侵害削除通知が大量に届いたサイトは、検索順位が大幅に下がります。
関連する法律として、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)があります。これは米国法ですが、Googleは米国企業のため、日本在住者もDMCAの影響を受けます。
6. オンラインハラスメントの削除
個人情報に関するポリシー違反コンテンツや、大量削除通知のあるサイトは排除対象となります。
Googleが削除する個人情報の例は以下の通りです。
- 同意のない露骨・わいせつな個人画像
- 不本意な偽ポルノ画像
- 個人情報(PII)・晒し行為コンテンツ
- 未成年の画像
- 名前と関係ないポルノ画像
主なベストプラクティス|SEO改善のための推奨施策

Google検索の基本事項では、SEO改善のために特に重要な施策へのリンク集も提供されています。
必読度★★★★★のページ
1. 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
ユーザー重視のコンテンツ作成原則が詳しく解説されています。E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点からも重要な内容です。
2. 検索での見え方に関するトピックの概要
Google検索での表示改善に関する総合ガイドです。
必読度★★★★のページ
1. タイトルリンクに影響を与えるためのおすすめの方法
ページタイトルの最適化について解説されています。タイトルはSEOにおいて最重要要素の1つです。
2. 構造化データの仕組みについて
リッチリザルト表示のための構造化データ実装方法が説明されています。
必読度★★★のページ
- わかりやすい代替テキストを使用する:画像のalt属性最適化
- リンクをクロールできるようにする:クローラビリティの確保
- Google画像検索でのおすすめの方法:画像SEOのベストプラクティス
- 動画のベストプラクティス:動画コンテンツの最適化
- JavaScript SEOの基本を理解する:JavaScriptサイトのSEO対策
- Googleと共有するコンテンツを制限する:インデックス制御の方法
よくある質問(FAQ)
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Q. ガイドラインに違反すると、必ずペナルティを受けるのか?
A. 軽微な違反であれば、すぐにペナルティを受けるとは限りません。ただし、Googleの自動システムは常に監視しており、発見されればペナルティ対象となります。「バレなければ大丈夫」という考えは危険です。
Q. ペナルティを受けた場合、回復できるのか?
A. 違反内容を修正し、Search Consoleから再審査リクエストを送信することで回復できる可能性があります。ただし、審査には時間がかかり、完全に回復するとは限りません。
Q. AI生成コンテンツは「スパム自動生成コンテンツ」に該当するのか?
A. AI生成コンテンツ自体が違反というわけではありません。問題となるのは「独自価値のない」自動生成コンテンツです。AIを使う場合でも、人間によるレビューと編集を行い、独自の価値を付加することが重要です。
Q. 個人ブログでもガイドラインを守る必要があるのか?
A. はい、すべてのWebサイトが対象です。規模に関係なく、Googleの検索結果に表示されたいのであれば、ガイドラインを守る必要があります。
まとめ:Google検索の基本事項を守って安全なサイト運営を

この記事では、Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)について解説しました。
重要ポイント:
- 2022年10月に名称が「ウェブマスター向けガイドライン」から「Google検索の基本事項」に変更された
- 新ガイドラインは「技術要件」「スパムに関するポリシー」「主なベストプラクティス」の3本柱で構成
- 17種類のスパム行為に該当すると、検索順位低下や検索結果からの削除につながる
- 特に注意すべきは無断複製コンテンツ、内容の薄いアフィリエイト、ユーザー生成スパム
- 著作権侵害や個人情報保護違反も厳しく評価される
次のステップ:
- 自サイトがGooglebotにブロックされていないか確認する
- 無断複製コンテンツがないかチェックする
- アフィリエイトページに独自の価値を付加する
- コメントスパム対策を導入する
- 著作権侵害に注意してコンテンツを作成する
ガイドライン違反は検索順位低下や検索結果からの完全削除につながります。テクニックに頼った施策ではなく、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作ることが、最も確実で効果的なSEO対策です。

