「WordPressの記事投稿を自動化したい」
「記事を公開したら自動でSNSにシェアできないか」
「AIで記事を生成してそのまま投稿まで自動化したい」
そんな悩みを持つブロガーやメディア運営者の方も多いのではないでしょうか。
n8nのWordPressノードを使えば、記事の作成・更新・取得から、SNS連携、AI記事生成まで、WordPress運営に関わる様々な作業を自動化できます。設定は初心者でも30分程度で完了し、一度設定すれば永続的に機能し続けます。
この記事では、n8nとWordPressの連携方法から、実践的な自動化レシピまで詳しく解説します。
この記事でわかること
- n8nとWordPressを連携するための事前準備
- WordPressノードでできる操作一覧
- 実践的な自動化レシピ5選(SNS連携、AI記事生成など)
- 連携時のトラブルシューティング
- より高度な活用のためのヒント
n8n × WordPress連携でできること
n8nのWordPressノードを使うと、WordPress REST APIを通じて様々な操作を自動化できます。
WordPressノードの主な機能
| リソース | 操作 | 用途 |
|---|---|---|
| 投稿(Post) | 作成 / 取得 / 更新 | 記事の自動投稿、一括更新 |
| ユーザー(User) | 作成 / 取得 | ユーザー管理の自動化 |
代表的な自動化ユースケース
- AIで記事を生成してWordPressに自動投稿
- 記事公開時にX(Twitter)、Facebook、LinkedInへ自動シェア
- Google Sheetsのキーワードリストから毎日1記事を自動生成・投稿
- フォーム送信内容をWordPress記事として自動作成
- 既存記事のカテゴリやタグをAIで自動分類
- 複数のWordPressサイト間でコンテンツを同期
事前準備:WordPress REST APIの設定
n8nからWordPressを操作するには、WordPress REST APIの認証設定が必要です。
アプリケーションパスワードの発行
WordPress 5.6以降では、アプリケーションパスワード機能が標準搭載されています。これを使ってn8nとの認証を行います。
手順
- WordPressの管理画面にログイン
- 「ユーザー」→「プロフィール」を開く
- 「アプリケーションパスワード」セクションまでスクロール
- 新しいアプリケーションパスワード名を入力(例:「n8n-automation」)
- 「新しいアプリケーションパスワードを追加」をクリック
- 表示されたパスワードをコピーして保存
注意
アプリケーションパスワードは一度しか表示されません。必ずコピーして安全な場所に保存してください。
REST APIの有効化確認
通常、WordPress REST APIはデフォルトで有効になっています。以下のURLにアクセスして確認できます。
https://your-domain.com/wp-json/wp/v2/posts
JSON形式のデータが表示されればAPIは有効です。403エラーが出る場合は、セキュリティプラグインがAPIをブロックしている可能性があります。
n8nでWordPressクレデンシャルを設定
n8nにWordPressの認証情報を登録します。
設定手順
- n8nを開き、「Credentials」→「New Credential」をクリック
- 「WordPress」を検索して選択
- 以下の情報を入力
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| WordPress URL | https://your-domain.com(末尾のスラッシュなし) |
| Username | WordPress管理者のユーザー名 |
| Password | 発行したアプリケーションパスワード |
- 「Test Credential」をクリックして接続確認
- 成功したら「Save」をクリック
実践レシピ①:記事公開→SNS自動投稿
WordPress記事を公開したら、自動でX(Twitter)やFacebookに投稿するワークフローです。
ワークフロー構成
- Schedule Trigger:定期的に新着記事をチェック(例:5分ごと)
- WordPress Get Posts:最新の公開記事を取得
- IF:前回チェック以降に公開された記事かを判定
- X(Twitter):記事タイトルとURLを投稿
- Facebook:同様に投稿
投稿内容の設定例
Xノードの投稿内容に以下のようなテンプレートを設定します。
📝 新着記事を公開しました!
{{ $json.title.rendered }}
{{ $json.link }}
#ブログ更新
カテゴリ別ハッシュタグの自動選択
Switchノードを使って、記事のカテゴリに応じたハッシュタグを自動選択できます。
- カテゴリ「AI」→ #AI #人工知能
- カテゴリ「WordPress」→ #WordPress #ブログ
- カテゴリ「自動化」→ #自動化 #業務効率化
実践レシピ②:AIで記事を自動生成→投稿
ChatGPTなどのAIで記事を生成し、WordPressに自動投稿するワークフローです。
ワークフロー構成
- Schedule Trigger:毎日決まった時間に実行
- Google Sheets:キーワードリストから次のテーマを取得
- OpenAI:テーマに基づいて記事を生成
- OpenAI(DALL-E):アイキャッチ画像を生成(オプション)
- WordPress Create Post:記事を下書きまたは公開として投稿
- Google Sheets:投稿完了をスプレッドシートに記録
AIへのプロンプト例
以下のキーワードについて、SEOに最適化されたブログ記事を作成してください。
キーワード:{{ $json.keyword }}
【要件】
- 文字数:2000〜3000文字
- 構成:導入、本文(H2見出し3〜5個)、まとめ
- 読者の悩みを解決する実用的な内容
- HTMLタグ(h2, p, ul, li)を使用
タイトル、記事本文、メタディスクリプション(120文字以内)をJSON形式で出力してください。
投稿ステータスの設定
WordPressノードの「Status」パラメータで投稿状態を指定できます。
- draft:下書きとして保存(公開前に確認したい場合)
- publish:即時公開
- pending:レビュー待ち
- future:予約投稿(日時指定と組み合わせ)
AI生成記事は品質確認のため、まずは「draft」で保存し、確認後に公開することをおすすめします。
実践レシピ③:フォーム送信→記事自動作成
外部フォームやn8nフォームからの送信内容を、WordPressの投稿として自動作成するワークフローです。
ユースケース
- お客様の声・レビューを自動で投稿
- 社内報告をWordPress記事化
- ユーザー投稿型コンテンツの自動化
ワークフロー構成
- n8n Form Trigger:フォーム送信を検知
- Set:データを整形
- WordPress Create Post:投稿を作成
- Email / Slack:管理者に通知
実践レシピ④:既存記事のAI分類・タグ付け
過去の記事をAIで分析し、適切なカテゴリやタグを自動で付与するワークフローです。
ワークフロー構成
- Manual Trigger:手動で実行
- WordPress Get Posts:既存記事を取得
- Loop Over Items:記事ごとに処理
- OpenAI:記事内容を分析してカテゴリ/タグを提案
- WordPress Update Post:カテゴリ/タグを更新
AIへのプロンプト例
以下のブログ記事を読んで、最も適切なカテゴリ(1つ)とタグ(3〜5つ)を提案してください。
【記事タイトル】
{{ $json.title.rendered }}
【記事本文】
{{ $json.content.rendered }}
カテゴリとタグをJSON形式で出力してください。
実践レシピ⑤:Googleアナリティクス連携→人気記事レポート
Google Analyticsのデータを取得し、人気記事のレポートを自動生成するワークフローです。
ワークフロー構成
- Schedule Trigger:毎週月曜に実行
- Google Analytics:過去7日間のPVデータを取得
- Sort:PV数でソート
- WordPress Get Posts:上位記事の詳細を取得
- Email / Slack:レポートを送信
トラブルシューティング
n8nとWordPress連携でよくある問題と解決方法をまとめます。
403 Forbiddenエラー
原因:REST APIがブロックされている
解決策
- セキュリティプラグイン(Wordfence、iThemes Securityなど)のREST API設定を確認
- .htaccessでAPIアクセスがブロックされていないか確認
- WordPressを最新版にアップデート
401 Unauthorizedエラー
原因:認証情報が正しくない
解決策
- アプリケーションパスワードを再発行
- ユーザー名(メールアドレスではなくユーザー名)を確認
- URLの末尾にスラッシュが含まれていないか確認
文字化けが発生
解決策:Setノードで文字エンコーディングをUTF-8に明示的に設定
投稿が見つからない
原因:カスタム投稿タイプを使用している
解決策:WordPressノードの標準機能ではカスタム投稿タイプに対応していないため、HTTP Requestノードを使ってREST APIを直接呼び出す
より高度な活用のヒント
基本的な連携ができたら、さらに高度な自動化に挑戦できます。
HTTP Requestノードの活用
WordPressノードでサポートされていない操作は、HTTP Requestノードで直接REST APIを呼び出せます。
活用例
- カスタム投稿タイプの操作
- カスタムフィールド(ACF)の更新
- メディアライブラリへの画像アップロード
- コメントの取得・管理
WP Webhooksプラグインとの連携
WP Webhooksプラグインを使うと、WordPress側からn8nにWebhookを送信できます。これにより、記事公開時や更新時に即座にワークフローをトリガーできます。
複数サイトの一括管理
n8nで複数のWordPressサイトのクレデンシャルを登録し、コンテンツの同期や一括更新を自動化できます。
よくある質問(FAQ)
Q. WordPress.comでも使えますか?
A. WordPress.comの場合は、REST APIの仕様が異なります。ビジネスプラン以上でプラグインをインストールできる場合は利用可能ですが、自己ホスト型のWordPress.orgの方が自由度が高くおすすめです。
Q. 下書き記事も取得できますか?
A. はい、WordPress Get Postsノードのオプションで「Status」を「draft」に設定すれば下書き記事も取得できます。
Q. 画像付きの記事を自動投稿できますか?
A. はい。ただし、アイキャッチ画像の設定には、先にメディアライブラリに画像をアップロードし、そのIDを取得する必要があります。HTTP Requestノードを使ってメディアAPIを呼び出すワークフローを組み合わせます。
Q. 予約投稿はできますか?
A. はい、WordPress Create Postノードで「Status」を「future」に設定し、「Date」パラメータで公開日時を指定すれば予約投稿できます。
Q. 実行回数の制限はありますか?
A. n8n Cloudの無料プランでは月100回までの実行制限があります。セルフホスト版なら無制限で利用できます。個人ブログの自動化であれば、無料プランでも十分なケースが多いです。
まとめ:n8nでWordPress運営を自動化しよう
この記事では、n8nとWordPressの連携方法と実践的な自動化レシピを紹介しました。
連携の基本ステップ
- WordPressでアプリケーションパスワードを発行
- n8nでWordPressクレデンシャルを設定
- ワークフローを作成して自動化を開始
実践レシピ5選
- 記事公開→SNS自動投稿
- AIで記事を自動生成→投稿
- フォーム送信→記事自動作成
- 既存記事のAI分類・タグ付け
- Googleアナリティクス連携→人気記事レポート
次のステップ
- まずはWordPressのアプリケーションパスワードを発行
- n8nで認証情報を設定
- シンプルな「記事取得」ワークフローでテスト
- SNS連携やAI記事生成に挑戦
n8nとWordPressの連携により、記事公開後のSNSシェアに毎回15〜20分かけていた作業が完全に自動化されます。週3記事公開する場合、年間で約50時間もの時間を節約できる計算です。
まずは簡単なワークフローから始めて、徐々に自動化の範囲を広げていきましょう。

