「n8nを使い始めたいけど、何から作ればいいかわからない」
「ワークフローをゼロから構築するのは時間がかかりそう」
「他の人がどんな自動化をしているのか参考にしたい」
そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、n8nには7,000件以上の無料テンプレートが公開されており、インポートするだけですぐに自動化を始められます。AI連携、マーケティング、営業支援、IT運用など、あらゆる業務カテゴリのテンプレートが揃っており、ゼロから構築する必要はありません。
この記事では、n8nテンプレートの探し方・使い方から、カテゴリ別のおすすめテンプレート、効果的な活用のコツまで詳しく解説します。
この記事でわかること
- n8nテンプレートライブラリの概要と特徴
- テンプレートのインポート方法(2つの手順)
- カテゴリ別おすすめテンプレート15選
- テンプレートを自分用にカスタマイズするコツ
- GitHubで公開されているテンプレート集の活用法
n8nテンプレートライブラリとは?
n8nテンプレートライブラリは、世界中のn8nユーザーが作成・公開したワークフローの集まりです。公式サイト(n8n.io/workflows)からアクセスでき、すべて無料で利用できます。
テンプレートライブラリの特徴
- 7,000件以上のワークフローが公開されている
- AI、マーケティング、営業、IT運用など多様なカテゴリ
- JSON形式でインポートするだけですぐ使える
- コミュニティによる継続的な追加・更新
- 各テンプレートに説明と必要な設定が記載されている
主要カテゴリ
n8nテンプレートは以下のカテゴリに分類されています。
| カテゴリ | 主な用途 |
|---|---|
| AI | ChatGPT連携、AIエージェント、コンテンツ生成 |
| Sales(営業) | リード管理、CRM連携、営業メール自動化 |
| Marketing | SNS投稿、メルマガ、広告連携 |
| IT Ops | 監視、アラート、バックアップ、デプロイ |
| Document Ops | PDF処理、ドキュメント変換、データ抽出 |
| Support | チケット管理、問い合わせ対応、FAQ自動応答 |
人気のインテグレーション
テンプレートでよく使われているアプリ・サービスには以下があります。
- Google Sheets / Google Drive
- OpenAI(ChatGPT)
- Telegram / Discord / Slack
- Gmail / Microsoft Outlook
- Notion / Airtable
- MySQL / PostgreSQL
テンプレートのインポート方法
n8nテンプレートを自分のインスタンスに取り込む方法は2つあります。
方法1:ワンクリックインポート(推奨)
n8n Cloudまたはセルフホスト版にログインしている状態で、最も簡単にテンプレートをインポートできます。
手順
- n8n公式テンプレートページ(n8n.io/workflows)にアクセス
- 使いたいテンプレートを選択
- 「Use workflow」ボタンをクリック
- 「Import template to [your instance]」を選択
- 自動的にn8nが開き、テンプレートがインポートされる
この方法を使うには、事前にn8nインスタンスにログインしている必要があります。
方法2:JSONファイルでインポート
ログインしていない場合や、GitHubなどで公開されているテンプレートを使う場合はこの方法を使います。
手順
- テンプレートページで「Copy template to clipboard (JSON)」をクリック
- n8nを開き、「Overview」から「Create Workflow」をクリック
- 右上の三点メニューから「Import from file…」または「Import from URL…」を選択
- コピーしたJSONを貼り付け、またはファイルを選択
- テンプレートがインポートされる
インポート後の設定
テンプレートをインポートした直後は、いくつかのノードが赤くハイライトされていることがあります。これは認証情報(Credentials)の設定が必要なノードです。
設定が必要な項目
- 各サービスのAPI認証情報(OAuth、APIキーなど)
- メールアドレスや送信先の指定
- Google Sheetsのスプレッドシート指定
- Webhookの受信URLの確認
テンプレートの説明欄に必要な設定が記載されているので、必ず確認しましょう。
カテゴリ別おすすめテンプレート15選
ここからは、実際に使える人気テンプレートをカテゴリ別に紹介します。
AI・ChatGPT連携(5選)
1. AI Agent Chat
AIエージェントとチャットできる基本テンプレートです。LangChainを使ったAIエージェントの構築を学ぶのに最適で、カスタマイズの土台としても使えます。
2. Scrape and Summarize Webpages with AI
指定したWebページをスクレイピングし、AIで要約するワークフローです。競合調査やニュースの自動収集に活用できます。
3. OpenAI GPT-3: Company Enrichment from Website Content
企業のWebサイトからAIが情報を抽出し、リード情報を自動で充実させます。営業リストの作成効率が大幅に向上します。
4. Telegram AI Chatbot
TelegramボットとOpenAIを連携させ、AIチャットボットを構築するテンプレートです。カスタマーサポートの自動応答に使えます。
5. AI-Generated LinkedIn Posts with Approval Workflow
AIがLinkedIn投稿を自動生成し、承認フローを経て投稿するワークフローです。SNSマーケティングの効率化に役立ちます。
営業・マーケティング(5選)
6. Automate Hyper-Personalized Email Outreach
Google Sheetsのリード情報をもとに、AIがパーソナライズされた営業メールを自動作成・送信します。コールドメールの反応率向上に効果的です。
7. Sync New Subscribers from Google Sheets to MailerLite
Google Sheetsに追加された新規購読者を、重複チェックしながらMailerLiteに自動同期します。メルマガ運用の手間を削減できます。
8. Automate LinkedIn Post Creation with Image
Google GeminiとDALL-Eを使って、テキストと画像を自動生成し、LinkedInに投稿するワークフローです。
9. Lead Gen & Email Outreach with Apify, Apollo.io, GPT-4
Webスクレイピングでリードを収集し、Apollo.ioでデータを充実させ、GPT-4でパーソナライズされたメールを送信する一連の自動化です。
10. CRM to Spreadsheet Sync(Salesforce → Google Sheets)
SalesforceのデータをGoogle Sheetsに定期同期するワークフローです。営業レポートの自動化やデータ分析に使えます。
IT運用・開発(5選)
11. Back Up Your n8n Workflows To GitHub
n8nで作成したワークフローをGitHubに自動バックアップします。バージョン管理とディザスターリカバリに必須のテンプレートです。
12. SSL Certificate Expiry Alert
WebサイトのSSL証明書の有効期限をチェックし、期限が近づくとメールやSlackでアラートを送信します。運用監視の自動化に役立ちます。
13. n8n Workflow Error Detection and Notification
n8nワークフローでエラーが発生した際、Google Sheetsにログを記録し、TelegramやGmailで管理者に通知します。
14. Creating an API Endpoint
n8nでカスタムAPIエンドポイントを作成する基本テンプレートです。Webhookを使った外部連携の入門として最適です。
15. Convert JSON to an Excel File
JSONデータをExcelファイルに変換するシンプルなワークフローです。データ出力やレポート作成で頻繁に使われます。
テンプレートを効果的に活用するコツ
テンプレートをそのまま使うだけでなく、自分の業務に合わせてカスタマイズすることで、より効果的な自動化が実現できます。
1. まずはそのまま動かしてみる
テンプレートをインポートしたら、まずはサンプルデータでテスト実行してみましょう。各ノードの役割や、データがどのように流れるかを把握できます。
2. 不要なノードを削除・必要なノードを追加
テンプレートには汎用的な機能が含まれていることがあります。自分の業務に不要な部分は削除し、必要な処理を追加しましょう。
よくあるカスタマイズ例
- 通知先をSlackからTeamsに変更
- Google SheetsをNotionやAirtableに置き換え
- フィルター条件の追加・変更
- エラーハンドリングの追加
3. 複数のテンプレートを組み合わせる
単体のテンプレートで完結しない場合は、複数のテンプレートを参考にして組み合わせることができます。たとえば、リード収集テンプレートとメール送信テンプレートを連結するなどの応用が可能です。
4. サブワークフローとして再利用する
よく使う処理パターンは、サブワークフローとして切り出しておくと、他のワークフローから呼び出して再利用できます。
GitHubで公開されているテンプレート集
公式テンプレートライブラリ以外にも、GitHubには多数のn8nテンプレート集が公開されています。
主要なGitHubリポジトリ
| リポジトリ | 特徴 |
|---|---|
| awesome-n8n-templates | Gmail、Telegram、Google Driveなど人気サービスのテンプレート集 |
| n8n-free-templates | 200以上のプラグアンドプレイ対応ワークフロー、AI統合多数 |
| n8n-workflows(4,000件以上) | 業界別・用途別に分類された大規模コレクション |
GitHubテンプレートの使い方
- リポジトリからJSONファイルをダウンロード
- n8nの「Import from file」でインポート
- 認証情報を設定して有効化
GitHubのテンプレートは、公式ライブラリよりも実験的なものや特定用途に特化したものが多いため、上級者向けの内容も含まれています。
テンプレート活用の注意点
テンプレートを使う際に注意すべきポイントをまとめます。
1. 認証情報の設定を忘れずに
テンプレートには認証情報が含まれていません。インポート後、各サービスのAPIキーやOAuth認証を自分で設定する必要があります。
2. API制限に注意
テンプレートによっては、外部APIを頻繁に呼び出すものがあります。APIのレート制限(呼び出し回数制限)に引っかからないよう、実行間隔を調整しましょう。
3. テスト環境で動作確認
本番データを扱う前に、テストデータで動作確認することをおすすめします。特にメール送信や外部サービスへの書き込みを行うワークフローは慎重にテストしましょう。
4. 定期的なメンテナンス
連携先サービスのAPI仕様が変わると、ワークフローが動作しなくなることがあります。エラー通知の仕組みを組み込み、定期的に動作状況を確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. テンプレートは無料で使えますか?
A. はい、n8n公式テンプレートライブラリのテンプレートはすべて無料です。GitHubで公開されているものも基本的に無料で利用できます。
Q. テンプレートを改変して商用利用できますか?
A. はい、テンプレートを自社の業務に合わせてカスタマイズし、商用利用することは問題ありません。ただし、n8n本体のライセンス(Sustainable Use License)の範囲内での利用となります。
Q. 自分で作ったワークフローをテンプレートとして公開できますか?
A. はい、n8nのCreatorプログラムを通じて、自分のワークフローをテンプレートとして公開できます。公開されるとアフィリエイト収入を得られる可能性もあります。
Q. テンプレートが動作しない場合はどうすればいいですか?
A. まず認証情報が正しく設定されているか確認してください。それでも動作しない場合は、n8nコミュニティフォーラムで質問すると、経験者からアドバイスをもらえることがあります。
まとめ:テンプレートを活用してn8n自動化を加速しよう
この記事では、n8nテンプレートの活用方法について解説しました。
テンプレートライブラリの特徴
- 7,000件以上の無料テンプレートが利用可能
- AI、営業、マーケティング、IT運用など多様なカテゴリ
- ワンクリックまたはJSONインポートですぐに使える
おすすめの活用法
- まずはテンプレートをそのまま動かして理解する
- 自分の業務に合わせてカスタマイズする
- 複数のテンプレートを組み合わせて応用する
- GitHubの追加テンプレートも活用する
次のステップ
- n8n公式テンプレートページ(n8n.io/workflows)にアクセス
- 興味のあるカテゴリやキーワードで検索
- 気になるテンプレートをインポートして試す
- 自分の業務に合わせてカスタマイズ
テンプレートを活用すれば、n8nの学習コストを大幅に削減しながら、実用的な自動化をすぐに始められます。ぜひ公式ライブラリを覗いて、自分の業務に使えそうなテンプレートを探してみてください。

