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【非エンジニア向け】n8nで業務自動化|ノーコードで始める働き方改革

Hirokuma
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【非エンジニア向け】n8nで業務自動化|ノーコードで始める働き方改革

n8n(エヌエイトエヌ)を使えば、プログラミング知識ゼロでも業務の自動化が可能です。毎日のルーティン作業から解放され、本来やるべき仕事に集中できる環境を手に入れましょう。

この記事では、非エンジニアの方でもすぐに理解できるよう、n8nの基本から具体的な活用シーンまでわかりやすく解説します。

n8nとは?非エンジニアでも使えるノーコード自動化ツール

n8nは「ノード・トゥ・ノード(node to node)」の略で、異なるアプリやサービスを「ノード」という部品でつなげて業務を自動化できるツールです。

たとえば「Gmailに新着メールが届いたら、内容をGoogleスプレッドシートに記録して、Slackで通知する」といった一連の作業を、一度設定するだけで自動的に実行してくれます。

ノーコードツールだから直感的に操作できる

n8nの最大の特徴は、ドラッグ&ドロップで操作できるビジュアルエディタです。プログラミングコードを書く必要はなく、フローチャートを描く感覚でワークフローを作成できます。

各ノード(処理の部品)をキャンバス上に配置し、矢印でつなげていくだけ。作業の流れが目に見える形で表示されるため、「今どこで何が起きているか」が一目でわかります。

n8nの3つの強み

n8nが他のツールと比べて優れている点を整理しました。

強み 内容
コスト面 セルフホスト版なら無料で無制限に使用可能。クラウド版も月額約2,000円から
連携サービス数 1,100以上のアプリ・サービスと接続可能(2025年時点)
柔軟性 ノーコードで簡単に使え、必要に応じてJavaScriptでカスタマイズも可能

n8nで自動化できる業務の具体例

「自動化」と言われても、具体的に何ができるのかイメージしにくいかもしれません。ここでは部門別に活用例を紹介します。

営業・マーケティング部門

営業やマーケティングでは、リード(見込み客)の管理や顧客とのコミュニケーションに多くの時間を取られがちです。n8nを使えば以下のような作業を自動化できます。

リード情報の自動登録
Googleフォームやお問い合わせフォームから送信された情報を、自動でCRM(顧客管理システム)やスプレッドシートに登録。同時にSlackやメールで担当者に通知を送ることも可能です。

SNS投稿の自動化
スプレッドシートに投稿内容と日時を入力しておけば、指定時刻に自動でTwitterやLinkedInに投稿。AIと連携して投稿文を最適化することもできます。

フォローアップメールの自動送信
資料請求があった翌日に自動でお礼メールを送信。さらにChatGPTと連携すれば、顧客ごとにパーソナライズされた文面を自動生成することも可能です。

経理・管理部門

経理や管理部門では、データの転記や集計といった定型作業が多く発生します。

請求書の自動処理
メールに添付された請求書PDFを自動でGoogleドライブに保存し、内容をスプレッドシートに記録。支払い期限が近づいたら担当者に通知を送るフローも構築できます。

日報・週報の自動作成
Googleカレンダーの予定やタスク管理ツールの完了タスクを自動で集計し、日報のドラフトを作成。毎日決まった時刻にSlackやメールで共有できます。

経費精算の効率化
経費精算フォームの入力内容を自動で会計ソフトに転記。領収書の画像をAI(OCR)で読み取り、金額や日付を自動入力することも可能です。

人事・総務部門

人事・総務部門では、社員情報の管理や各種手続きの効率化にn8nが活躍します。

新入社員のオンボーディング自動化
入社情報がフォームに入力されたら、自動でNotionにタスクリストを作成し、Slackで関係者に通知。必要なアカウントの作成依頼メールを自動送信することもできます。

勤怠データの自動集計
勤怠管理システムのデータを毎日自動で取得し、スプレッドシートに集計。残業時間が一定を超えた社員がいれば、アラートを送信するフローも構築できます。

社内アンケートの自動分析
Googleフォームで集めた回答をChatGPTで自動分析し、要約レポートをNotionやスプレッドシートに出力。傾向や課題を素早く把握できます。

n8nの始め方:3つの利用方法

n8nには3つの利用方法があり、目的やスキルレベルに応じて選べます。

利用方法 特徴 こんな人におすすめ
クラウド版(n8n.cloud) 登録するだけですぐ使える。月額約2,000円から 手軽に始めたい人、サーバー管理が苦手な人
デスクトップ版 PCにインストールして使用。無料 まず試してみたい人、ローカルで作業したい人
セルフホスト版 自分のサーバーで運用。無料だが技術知識が必要 コストを抑えたい人、データを自社管理したい人

非エンジニアの方がまず試すなら、クラウド版がおすすめです。14日間の無料トライアルがあり、登録後すぐにワークフロー作成を始められます。

では、Dockerを使った導入方法を詳しく解説しています。

n8nとZapier・Makeの違い

業務自動化ツールとしては、Zapier(ザピアー)やMake(メイク、旧Integromat)も有名です。それぞれの違いを比較しました。

項目 n8n Zapier Make
料金 セルフホストなら無料 月額約3,000円〜 月額約1,500円〜
操作性 中程度(慣れが必要) 簡単 やや複雑
カスタマイズ性 非常に高い 低い 高い
セルフホスト 可能 不可 不可
AI連携 柔軟に対応 対応 対応

Zapierは最も使いやすく、「とにかく簡単に始めたい」という人に向いています。一方、n8nは初期の学習コストはかかりますが、コストを抑えながら高度な自動化を実現したい場合に最適です。

非エンジニアがn8nを学ぶときのポイント

n8nはノーコードツールですが、最初は戸惑う場面もあるかもしれません。スムーズに学習を進めるためのポイントを紹介します。

まずは簡単なワークフローから始める

いきなり複雑な自動化を目指すのではなく、シンプルなフローから始めましょう。おすすめの最初の一歩は以下のようなワークフローです。

  • Googleフォームの回答をスプレッドシートに自動転記
  • 特定のキーワードを含むメールをSlackに通知
  • 毎朝決まった時刻にスプレッドシートの内容をメール送信

n8nには公式テンプレートが豊富に用意されているので、それをコピーして少しずつカスタマイズしていく方法もおすすめです。

「トリガー」と「アクション」を理解する

n8nのワークフローは「トリガー(きっかけ)」と「アクション(実行する処理)」で構成されています。

トリガーの例
新しいメールが届いた、フォームが送信された、特定の時刻になった、ファイルがアップロードされた

アクションの例
データをスプレッドシートに記録する、Slackにメッセージを送る、メールを送信する、AIに文章を生成させる

この2つの概念を理解すれば、「〇〇したら△△する」という形で自動化のアイデアが浮かびやすくなります。

エラーが出ても焦らない

ワークフローを作成していると、エラーが発生することがあります。n8nでは各ノードの実行結果が表示されるため、どこで問題が起きたかを特定しやすい設計になっています。

よくあるエラーの原因は以下のとおりです。

  • 認証情報(APIキーやログイン情報)が正しく設定されていない
  • データの形式が合っていない(文字列と数値の違いなど)
  • 参照しているフィールド名が間違っている

エラーメッセージを読み、一つずつ原因を潰していけば、必ず解決できます。

n8n × AI連携で広がる可能性

n8nの真価を発揮するのが、ChatGPTなどのAIとの連携です。従来は人間にしかできなかった「判断」や「文章作成」をAIに任せることで、自動化の幅が大きく広がります。

AIでできること

文章の自動生成・要約
長文のメールや議事録を要約したり、問い合わせに対する返信文を自動生成したりできます。

データの分類・判定
顧客からのメールを「技術サポート」「請求関連」「一般問い合わせ」などに自動分類し、適切な担当者に振り分けることが可能です。

多言語翻訳
海外からの問い合わせを自動翻訳して担当者に通知。返信文も翻訳して送信するフローを構築できます。

AI連携の具体例

以下のようなワークフローがn8nとAIの組み合わせで実現できます。

  1. 問い合わせフォームから内容を受け取る
  2. ChatGPTで問い合わせ内容を分析・分類
  3. 分類結果に応じて担当部署のSlackチャンネルに通知
  4. ChatGPTで返信のドラフトを自動生成
  5. 担当者が確認・修正して送信

このフローなら、問い合わせ対応の初動を大幅にスピードアップできます。

n8nを使った自動化の成功事例

実際にn8nを導入して成果を上げている事例を紹介します。

事例1:SNS運用の効率化(マーケティング担当)

あるマーケティング担当者は、SNS投稿の準備に毎日1時間以上かけていました。n8nを導入後、以下のフローを構築。

  • RSSフィードから最新ニュースを自動収集
  • AIで投稿文を自動生成
  • 指定時刻に自動投稿

結果、作業時間は10分程度に短縮。空いた時間を戦略立案に充てられるようになりました。

事例2:顧客対応の自動化(カスタマーサポート)

顧客からのメールをAIで分類し、よくある質問には自動返信、複雑な問い合わせは担当者に振り分けるフローを構築。対応スピードが向上し、顧客満足度が改善しました。

事例3:月200時間の工数削減(IT運用)

新入社員のアカウント作成を自動化。人事システムと連携して各種SaaSのアカウントを自動生成・設定するワークフローを構築し、月200時間の工数削減を実現した事例も報告されています。

よくある質問

Q. プログラミング経験がなくても本当に使えますか?

A. はい、使えます。n8nはドラッグ&ドロップの操作が基本なので、プログラミング未経験でも問題ありません。ただし、最初は操作に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。公式テンプレートを活用しながら、簡単なワークフローから始めることをおすすめします。

Q. 無料で使えますか?

A. はい、セルフホスト版(自分のサーバーで運用)は無料で使えます。ただしサーバーの準備や管理が必要です。クラウド版は有料ですが、14日間の無料トライアルがあります。

Q. セキュリティは大丈夫ですか?

A. n8nはセルフホストが可能なため、データを自社サーバー内で完結させることができます。機密性の高い情報を扱う企業でも安心して導入できる点が強みです。クラウド版もSOC2認証を取得するなど、セキュリティ対策が施されています。

Q. 日本語の情報はありますか?

A. n8nの公式ドキュメントは英語ですが、日本でも利用者が増えており、日本語での情報共有が活発になっています。Qiitaやnoteなどで日本語の解説記事やチュートリアルを見つけることができます。

Q. どんなアプリと連携できますか?

A. Gmail、Googleスプレッドシート、Slack、Notion、ChatGPT、LINE、Salesforce、HubSpotなど、1,100以上のサービスと連携可能です。連携したいサービスがあるかどうかはn8n公式サイトで検索できます。

まとめ

n8nは、プログラミング知識がなくても業務自動化を実現できる強力なツールです。

  • ノーコードで直感的に操作できる
  • 1,100以上のアプリ・サービスと連携可能
  • セルフホストなら無料で無制限に使用
  • AI連携で「判断」や「文章作成」も自動化

まずは簡単なワークフローから始めて、少しずつ自動化の範囲を広げていくのがおすすめです。毎日の繰り返し作業から解放され、本来の業務に集中できる環境を手に入れましょう。

クラウド版の無料トライアルから気軽に始められるので、ぜひ一度試してみてください。