「クローキングってどんなSEO手法?」
「昔は効果があったって聞いたけど、今はどうなの?」
「意図せずクローキングと判断されないためには?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
結論からお伝えすると、クローキングは検索エンジンとユーザーに異なるコンテンツを表示する違反行為です。Googleのガイドラインで明確に禁止されており、発覚すると検索順位の低下や検索結果からの排除という処分を受ける可能性があります。
この記事では、クローキングの定義から仕組み、具体例、そして意図せず違反しないための対策まで、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
- クローキングとは何か、その仕組み
- クローキングが行われた歴史的背景
- クローキングの4つの具体例
- SEOにおけるリスクとペナルティ
- 意図せずクローキングと判断されないための対策
クローキングとは?

クローキングとは、「検索エンジン用」と「実際にユーザーが見るコンテンツ」を出し分けることを指します。
たとえば、検索エンジンにはテキストメインのHTMLコンテンツを表示させ、ユーザーには画像やFlashのみで構成されているコンテンツを表示させるケースがこれに該当します。
かつてはSEO施策として行われていた手法ですが、現在では不正にサイト評価を上げようとする「ブラックハットSEO」と見なされます。検索エンジンに偽りのコンテンツを見せる性質があるためです。
Googleは公式に「クローキングはガイドライン違反」としており、この手法を使うと検索順位の低下や検索結果からの排除という処分を受ける可能性があります。
クローキングの仕組み

コンテンツを出し分ける方法は、IPアドレスやユーザーエージェント(User-Agent)を使った手法が一般的です。
STEP1:アクセス元を判断
IPアドレスやユーザーエージェントを使い、アクセスしてきたのが検索エンジンのクローラーなのか、人間のユーザーなのかを判断します。
STEP2:コンテンツを出し分ける
検索エンジンと人間それぞれに対して、異なるコンテンツを表示します。検索エンジンにはSEOに有利なテキストコンテンツを、ユーザーには本来見せたいコンテンツを表示するといった形です。
クローキングが行われた歴史的背景

クローキングの目的は上位表示させることでした。
Flash黄金時代の事情
Flash黄金時代(2000〜2007年頃)には、検索エンジンにだけテキストベースの内容を表示させるクローキングがSEO施策として行われていました。
検索エンジンは基本的にテキストしか理解できず、Flashコンテンツが認識されづらかったためです。デザイン性の高いFlashサイトを作りたいが、SEOも考慮したいというジレンマから生まれた手法でした。
キーワード出現率重視時代
また、対策キーワードを多く含むページを検索エンジンにだけ表示させ、上位表示を狙うことも行われていました。以前はキーワード出現率が高い方が上位表示しやすいと言われていたためです。
現在はGoogleが明確にスパム行為と認定しているため、上位表示させたいならクローキング手法を使わないのが鉄則です。
クローキングの4つの具体例

例1:検索エンジンにはテキスト、ユーザーには画像・Flash
検索エンジンにはHTMLテキストのページを表示し、人間のユーザーには画像やFlashのページを表示させる出し分けはクローキングに該当します。
「視覚的な効果が高い画像やFlashを使いたいが、検索エンジンはテキストしか理解できないから、検索エンジンにだけテキストページを表示させよう」という発想で行われますが、これは違反行為となります。
例2:検索エンジンにだけキーワードを挿入
検索エンジンが見に来たときだけページにテキストやキーワードを挿入する行為もクローキングに該当します。
特定のキーワードで上位表示させたいコンテンツに対し、検索エンジンが見るコンテンツだけにキーワードを含めて上位表示を狙う方法がこれに当たります。
例3:詐欺ページの偽装
詐欺サイトの内容を隠すために、検索エンジンに対しては正常サイトであることを偽装する行為もクローキングです。
フィッシング詐欺では、他社サービスのログイン画面を模倣した偽サイトを作成し、ログイン情報を盗む違法行為が行われます。偽サイトであることがバレないよう、クローキング手法が悪用されるケースがあります。
例4:隠しテキスト・隠しリンク
検索エンジンには認識されるがユーザーには見えない「隠しテキスト」「隠しリンク」も、広義のクローキングに当たります。以下のような手法はGoogleガイドライン違反となります。
- 白の背景で白のテキストを使用する
- テキストを画像の背後に置く
- CSSを使ってテキストを画面外に配置する(display: none;やtext-indent: -9999pxなど)
- フォントサイズを0に設定する
- 小さな1文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにして隠す
SEOにおけるリスク – 絶対に避けるべき

クローキングはGoogleの品質に関するガイドラインに違反する行為として、Google検索セントラルではっきり明記されています。
Googleの見解によると、「クローキングは、Googleユーザーに予想外の結果をもたらすため、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反していると見なされます」とされています。
ペナルティの内容
ガイドライン違反行為と見なされると、以下のペナルティを受ける可能性があります。
- 検索順位の大幅な低下
- 検索結果からの完全な排除(インデックス削除)
- サイト全体への悪影響
一度ペナルティを受けると回復には時間がかかり、最悪の場合は回復できないこともあります。興味があっても絶対に手を出してはいけません。
意図せずクローキングと判断されないために

悪意がなくても、意図せずクローキングと判断されないよう注意が必要です。画像やJavaScript、動画など検索エンジンが理解しにくい内容を扱う場合は、以下の代替手法を使いましょう。
画像の場合
- alt属性にテキストを入力する
- 画像の近くに説明文を入れる
JavaScriptの場合
- JavaScriptと同じコンテンツをタグ内に記述する
- JavaScriptを無効にしているユーザーにも表示されるように設定する
動画の場合
- 動画の内容をHTML内にテキストベースで記述して説明する
- 構造化データを使って動画情報を検索エンジンに伝える
これらの方法を使えば、クローキングを行わずに検索エンジンとユーザー両方がコンテンツにアクセスできるようになります。
よくある質問(FAQ)
-19.jpg)
Q. クローキングは絶対にやってはいけない?
A. はい、絶対に避けるべきです。Googleのガイドラインで明確に違反行為とされており、発覚するとペナルティを受けます。短期的に効果があったとしても、長期的には必ずマイナスになります。
Q. 意図せずクローキングになることはある?
A. あります。たとえば、JavaScriptで動的に表示するコンテンツを検索エンジンが正しく認識できない場合、意図せずクローキングと判断される可能性があります。alt属性やnoscriptタグなどを適切に使って対策しましょう。
Q. レスポンシブデザインはクローキングに該当する?
A. いいえ、該当しません。レスポンシブデザインはデバイスの画面サイズに応じて表示を変えるだけで、検索エンジンとユーザーに同じコンテンツを提供しています。Googleも推奨している正当な手法です。
Q. 地域によってコンテンツを変えるのはクローキング?
A. ユーザーの地域に応じてコンテンツを変えることは、ユーザー体験向上のための正当な手法です。ただし、検索エンジンのクローラーにだけ異なるコンテンツを見せる場合はクローキングに該当します。
まとめ:クローキングは絶対NG、正攻法のSEOを

[image]
この記事では、クローキングについて解説しました。
重要ポイント:
- クローキングは検索エンジンとユーザーに異なるコンテンツを表示する行為
- Googleのガイドラインで明確に違反行為とされている
- 検索順位の低下やインデックス削除のペナルティを受ける
- かつてはSEO施策として行われていたが、現在は「ブラックハットSEO」
- 意図せず違反しないよう、alt属性やnoscriptタグを適切に使う
クローキングの4つの具体例:
- 検索エンジンにはテキスト、ユーザーには画像・Flash
- 検索エンジンにだけキーワードを挿入
- 詐欺ページの偽装
- 隠しテキスト・隠しリンク
次のステップ:
- 自サイトで意図せずクローキングになっている箇所がないか確認する
- 画像にはalt属性を適切に設定する
- JavaScriptコンテンツにはnoscriptタグで代替テキストを用意する
- 正攻法のSEO施策に集中する
IPアドレスやユーザーエージェントを使えば、検索エンジンとユーザーに異なるコンテンツを見せることは技術的に可能です。しかし、このようなクローキングはGoogle公式ガイドラインで明確に違反行為とされています。サイトの評価が下がる可能性が高いため、絶対に避けましょう。ひと昔前に良いとされていたSEO施策も、現在では逆効果な場合が多いです。SEO担当者は定期的に知識をアップデートすることが重要です。

